昭和ろまんご入居者様のご家族様より、とても心温まるお手紙をいただき、職員一同、大変嬉しく思います。ご本人様の承諾のもと、ご紹介させていただきます。
昭和ろまんの皆様へ
いつも母のことを大切にしていただきまして誠にありがとうございます。11月21日で、母は入所4年目を迎えますが、毎年この時期を迎えますと、入所を決めた直前のころを思い出します。特に、自分を責める思い出、母の態度が理解できず、わがままにしか受け取れず、きつい言葉を言ったり、叩かれたら叩き返したり、夜中に何度も電話をかけられて起こされたり、そんな日々に母のことが嫌いになった自分を思い出します。
ある日、動けなくなった母をやっとの玄関先まで抱きかかえて連れ出し、二人で抱き合って泣いたことがありました。その時母は「もういいよ。私いくわ」と、ポツリと言いました。介護施設に行くという意味で、それ以外の意味で言ったのではないと信じるようにしておりますが。
その後、母が貴ホームにお世話となり、家族共々支えていただき感謝の毎日です。母の事を好きだとまた思わせて下さって心からありがたいと思っています。昨年末から年明けにかけて、母の体調が急に悪くなり、その時もう母の笑顔を見る
ことが出来なくなるかもしれない…と正直不安で心が落ち着きませんでした。そして、いつかは来るその時のことも考えつつ、胸が痛くて仕方がありませんでした。皆様の手厚いケアのおかげで母は元気になり、また笑顔を私に見せてくれます。今夏にコロナウイルスに感染した時も、ちょっとドキッとしましたが、無事乗り越えてくれました。いつまで元気でいてくれるのか?、ある親族は、「お父さんが待っているんじゃない?」って言います。悪い意味ではなく、その時が来てもちゃんと向こうで待っている人がいるよ!と言ってくれてると思ってますが。
そんな紆余曲折を乗り越えたり、心の不安等を軽減したりと支えて下さっている皆様にこれからも甘えてしまう自分ですが、母共々これからもよろしくお願いいたします。改めまして、心から感謝いたします。
追伸
先日、母の似顔絵を頂戴いたしましたが、額に入れて我が家のダイニングルームに飾っております。テーブルの横に掛かる似顔絵の母のまなざし、その横は私の席があり、その先には父の遺影と仏壇が見える場所なんです。いつも家族を感じさせてくださってありがとうございます。