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Topics 2021-11-20

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　昭和ロマンの皆様へ

　明日で母がお世話になって1年になります。いつも感謝している母娘です。

　あっという問の一年でしたが、私たちにとっては沢山の思い出を刻むことのできた一年 です。長男の結婚式、もうすぐ産まれる長男夫婦の赤ちゃん、私はもうすぐおばあちゃん になるんです！。母は大おばあちゃんやで！って言ったらとても喜んでました。

　こんな日が訪れるなんて一年前は思えませんでした。仕事もピーク、母の症状も激変、 どうしたら目の前が明るくなるのか思いつかない、真っ暗な状態でした。終わったなぁ・・・ と呟き、母もなんとなく察してたのか「もういいよ、行くわ」って言ったことありました。

　今思うと、どこに行くつもりだったのか、私はその時は”どこかの施設”だと思い込んで ましたが・・・。私も沢山母にキッいことを言ってしまってたと思います。心に弾力が無く なると、いいことは考えられないもんですね。母の言葉を聞いたとき、私は思わず、「ごめ んな、お母さん、私はもう無理やわ」と言ってしまいましたが。

　私はその時のことを覚えています。母はもうその時のことを忘れてしまったのかなぁ、 先日、母に私が改めて誤ったら、「何のこと？、忘れたわ、何にも覚えてへんわアタシ」っ て言ってました。本当ならば少しだけ気持ちが楽になりますが、もし、私への愛情のために そんな風に言ってくれたのならば、私はまた親不孝をしたことになります。その言葉の真意、 今となってはもうわかりませんが、本当に忘れたならば神様が消して下さった！、忘れてな いけどそう言ってくれたならば、、亡き父がそう言わせてくれているのだと思います。

　この一年を振り返り、過去の至らない自分を反省しつつ、週末に母の顔を見に行って、母 をケアするふりをしながら実は母に甘えていた自分は、穏やかな日々を過ごすことができ たと思っています。なぜならば、母を皆様にサポートいただきながら、母の容態の安定を感 じることで、私も支えていただいていたからです。
『人は一人では生きていない』、いや、『人は一人では生きられない』その言菓の意味が身 に染みてよくわかった一年でした。

　息子の結婚式に母を連れてきてくださり、最後までサポートいただいたこと、母に素敵な ネイルのプレゼントをしてくださったこと、いつも面会に行くと、「あの兄ちゃんはな、と っても優しくていい子なんよ」「あのねぇちゃんはな、よくしてくれるんよ」と笑顔で話す 母のこと・・・数えたらキリがないほどの幸せをくださいました。私は、いつも母と別れる 時に、「おかあさん、大好き！大切やでね」とハグしてます。それは、母がいつも昭和ロマ ンの皆様への感謝の気持ちを言ってくれるからです。

　母の言葉は、私を勇気付けてくれます。「大丈夫、私は元気にやってるから！」と言われ ている気がします。帰りの車、運転しながら泣いてるときあります。いつまでもこんな日が 続けばいいなあって心から思ってます。

　いつかまた、節目となる出来事がやってくるかもしれません。その時また、沢山の方々、 昭和ロマンの皆様に支えていただくのでしょうね。 ちゃんと自分の足で立って、前を向いて 自分の目を開いて歩くつもりですが、もし、迷い混乱する私がいたならば、是非手をとって 正しい道に戻してほしいです。時には強く、厳しく、しっかりしろろよ！と背中を叩いてほ しいです。

　今日は、母が待ちに待った時間、「あの家に帰りたい」を実現させてくださいまして、心 から感謝しております。つかの間のひと時ですが、母は、懐かしき我が家を見て安心し、一 緒にご飯を食べて話をしながら温かい気持ちになり、仏壇の前で手を合わせ、お墓の前で父 や祖母に語りかけ、愛する人に接することができた、と信じております。

　また、来週から面会に通い、皆様の笑顔に触れ、母に甘えにまいります。ずっと私たち親 子のことを守っていただければ婚しい限りです。

　心から、皆様に感謝しております。


－　ご入居者様のご家族様より －